ミックスナッツの違いと選び方|8タイプに分類・比較

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ミックスナッツとは?

ミックスナッツの画像

「ミックスナッツ」は、文字通りナッツをミックスしたものです。

「ナッツ」は、狭義には「堅果」という作りの果実を形成する「ヘーゼルナッツ・栗・ドングリ等」のみを指す植物学上の用語ですが、ここでは一般的なイメージに近いと思われる「食用とされる樹木の種子」全般をナッツと呼びます。
※関連ページ:ナッツの種類一覧【木の実】

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ミックスナッツの種類(タイプ別の分類)

「ミックスナッツ」に使われるナッツは、主に、「アーモンド、カシューナッツ、クルミ、マカダミアナッツ」の4種で、ピスタチオやヘーゼルナッツ、ピーカンナッツが使われる場合もあります。この中ではマカダミアナッツが最も高価です。

また、ナッツでは無いものとして、ピーナッツ(落花生:豆類)やジャイアントコーン(トウモロコシの一種)、ガルバンソー(ひよこ豆)、クラッカーや米菓なんかをミックスする場合もあります。これらは基本的に各種ナッツより安価であることから、ボリュームアップ(かさ増し)のためだったり、あるいは味や食感に変化をつけるためだったりします。

さて、このページでは、ミックスナッツを次の8タイプに分類しました。

それぞれの違いは、「味付けの有無」と、「ナッツ代わりの原材料の有無」です。ミックスナッツ選びの参考になれば幸いです。

分類ナッツ代わり
の原材料
Aミックスナッツ(素焼き)含まない
Bミックスナッツ(+食塩)含まない
Cミックスナッツ(+オイル)含まない
Dミックスナッツ(+食塩+オイル)含まない
E燻製ミックスナッツ含まない
F味付けミックスナッツ含まない
Gナッツ代わりの原材料が
入ったミックスナッツ
含む
Hトレイルミックス一部含む

ここからは、それぞれのタイプのミックスナッツの説明と、それに該当する商品をいくつか紹介していきます。

目次から任意の項目にジャンプすることもできます。

A|ミックスナッツ(素焼き)

素焼きのミックスナッツは、ナッツ以外の原材料や添加物を一切加えずにローストしたものです。

何の味付けもないナッツが美味しいのか疑問に思うかもしれませんが、ナッツそのものの本来の味をストレートに味わえる、筆者が最もオススメしたい食べ方です。

最近は一般的なスーパーやコンビニにも置いてある場合がありますので、小袋タイプのものを一度は試してみても良いかもしれません。

成城石井 8種類の素焼きミックスナッツ

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「成城石井 8種類の素焼きミックスナッツ」は、上の表のとおり、日本で主に流通する7種類のナッツが網羅された素焼きのミックスナッツです。

アーモンドは、小粒の「ビュート種」と大粒で平たい高級品の「マルコナ種」の2種類が入っており、これらが2種類とカウントされ「8種類」という商品名になっています。

共立食品 素焼きミックスナッツ

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「共立食品 素焼きミックスナッツ」は、アーモンド・カシューナッツ・クルミという王道とも言える3種が配合されたミックスナッツです。ナッツの中でも突出して価格の高いマカダミアナッツが入っていないこともあって、ナッツ以外の増量材料等を含まない素焼きミックスナッツでありながら、お求めやすい価格になっています。

※素焼きミックスナッツでも、「落花生」が入っているものは、「G:ナッツ代わりの原材料が入ったミックスナッツ」のほうに分類しています。

B|ミックスナッツ(+食塩)

ミックスナッツには、食塩を加えたタイプのものもあります。素焼きタイプでは物足りないという方は、このタイプが良いかもしれません。
最近は無添加が良いという風潮があるように思いますので、B・C・Dに分類した「食塩や植物油が使用されたミックスナッツ」は、むしろ貴重な存在になっている気がします。

arima 油で揚げないハイクオリティナッツ

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「arima 油で揚げないハイクオリティナッツ」は、アーモンド・カシューナッツ・クルミの3種ミックスで、食塩は使われていて、油は使われていません。素焼きのナッツにちょっと塩味だけ加わったものが欲しいという方は、こちらを試してみても良いかもしれません。(食塩相当量:100g当たり0.3g)

arima 油で揚げないハイクオリティナッツ プレミアム

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「arima 油で揚げないハイクオリティナッツ プレミアム」は、同じく食塩は使われていて、油は使われていないタイプのミックスナッツです。アーモンド・カシューナッツ・クルミの3種に加えて、マカダミアナッツとピーカンナッツが加わった5種ミックスとなっています。(食塩相当量:100g当たり0.4g)

上の表の7種のナッツの中で、価格順に並べるとマカダミアナッツが1位、ピーカンナッツが2位になります(ブランド品種や産地等を考慮しない一般的な価格での比較です)。プレミアムの商品名に恥じない配合ではないでしょうか。

C|ミックスナッツ(+オイル)

製造工程によっては、油を引いてからローストする場合があります。基本的には、動物油脂ではなく植物油が使われます。

ほとんどが製造効率を上げる等の理由で、薄く敷く程度の油の使用量だと思われ、大量の油を使ったり、フライにしたりしたナッツ製品はまず見かけません。

余談なのですが、素焼きのアーモンドを買ってきて、自宅で素揚げにして「揚げたて」を食べるとメチャクチャうまいです。常食はさすがに憚られますが、たまにはアリだと思います。

KIRKLAND Signature(カークランドシグネチャ) UNSALTED MIXED NUTS

「KIRKLAND Signature(カークランドシグネチャ) UNSALTED MIXED NUTS」は、コストコブランドの輸入品です。

「UNSALTED」という商品名のとおり食塩は使われておらず「落花生油(ピーナッツオイル)」が使用されている商品です。

ただ、規格が似ていて異なる商品が複数流通していますので、これを通販で買う場合は少し注意が必要かもしれません。

まず、このシリーズの「青いボトル」が食塩を使っているタイプ、「緑のボトル」が食塩不使用のタイプです。

ですが、「真逆の説明」が書いてあるショップが少なくありません(「UNSALTED」の画像で、商品説明の原材料欄に「食塩」の記載あったりします)。実際に「無塩を注文したのに、有塩が届いた」といった口コミも確認できました。

では、食塩不使用タイプが欲しい場合は「緑のボトル」のほうを買えば良いように思いますが、似たような緑のボトルで、複数の規格が流通しているようです。

ナッツ種類商品商品②
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ
ブラジルナッツ(※)
※ブラジルナッツの説明はこちらの関連ページ内にあります:ナッツの種類一覧【木の実】

コストコ実店舗の方の話では、商品リニューアルによって中身が変わったようで、「ブラジルナッツ」が入っている方が新しい規格のようです。ただ、もしかしたら並行輸入品と正規輸入品の違いも関係しているかもしれません。

下のリンクの画像を見ると、片方には「Cashews/Almonds/Pistachios/Pecans」と書かれており、原材料欄を見ても「カシューナッツ、アーモンド、ピスタチオ、ピーカンナッツ」が使われていることが分かります。

もう片方には、「Cashews/Almonds/Pistachios/Macadamia Nuts/Brazil Nuts」と書かれており、こちらは「カシューナッツ、アーモンド、ピスタチオ、マカダミアナッツ、ブラジルナッツ」が使われています。

では、画像をよく見て注文すれば良いのかと言うと、そうでもないようで、「意図しない方の商品が届いた」という内容の口コミを散見します。

コストコのミックスナッツを通販サイトで買う場合には、ショップに直接電話で確認するなどして、「食塩使用の有無」と、「入っているナッツの種類」を確認したほうが良いかもしれません。

D|ミックスナッツ(+食塩+オイル)

食塩とオイルが使用された、前述のBとCの両方の特徴を持つミックスナッツです。

東洋ナッツ クラッシーミックスナッツ缶

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「東洋ナッツ クラッシーミックスナッツ缶」は、日本で主に流通する7種類のナッツが網羅された、食塩・植物油脂使用タイプのミックスナッツです。大きな缶に入った商品で高級感があります。なお、「黒い缶」がコチラの食塩・植物油脂使用タイプ、「白い缶」は素焼きタイプになっています。

E|燻製ミックスナッツ

燻製ミックスナッツは、最近よく見かけますが、文字通りミックスナッツを燻製したものです。生のナッツを燻製している訳ではなく、ロースト済みのものを燻製していると考えられます。

ちなみに筆者は一応、食品表示の専門家をやっているのですが(上級食品表示診断士)、燻製品の食品表示に関して豆知識をひとつ。

「くん液」を使用して燻製風味を付けた場合には食品添加物として「くん液」の表示義務が発生するのに対し、文字通り燻製した場合は「燻製チップ等」の表示はされません。ですので、食品表示を見れば両者の違いは判別できます。

「くん液」使用ではなく、燻製した製品の場合は、前述した「A:ミックスナッツ(素焼き)」や、「B:ミックスナッツ(+食塩)」タイプの製品と全く同じ原材料表示になる場合も、理論上はありえます。

成城石井 燻製ミックスナッツ

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「成城石井 燻製ミックスナッツ」は、燻製チップにウイスキー樽のホワイトオーク材を使用した、アーモンド・カシューナッツ・クルミ・マカダミアナッツ・ピーカンナッツの5種ミックスです。くん液タイプではなく、燻製チップによる燻製品ですが、発酵バター・植物油・食塩等は使用されています。

※燻製ミックスナッツでも、「落花生、ジャイアントコーン」を含むものは、「G:ナッツ代わりの原材料が入ったミックスナッツ」のほうに分類しています。

F|味付けミックスナッツ

ナッツは淡白でクセの少ない食品で、塩気をプラスして「酒のつまみ」のようにすることも、甘く味付けして「スイーツ」のようにすることもでき、色々なメーカーが面白い商品を開発しています。

なお、ここにカテゴライズしたのは、ナッツ以外の原材料が砂糖やシーズニング等、あくまで味付けの範疇に収まるものだけの場合です。それを超えると考えられる原材料を含む場合は、次の「G:ナッツ代わりの原材料が入ったミックスナッツ」のほうに分類しています。

ななつのしあわせミックスナッツ(わさび)

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「ななつのしあわせミックスナッツ(わさび)」は、日本で主に流通する7種類のナッツが網羅された味付けミックスナッツです。わさび仕立ての他、同じ7種ミックスで、欧風バジル味和風のり塩味のバリエーションがあります。※リンク先のページからも味を選べます。

天使のミックスナッツ

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「天使のミックスナッツ」は、アーモンド・カシューナッツ・クルミ・マカダミアナッツの4種ミックスです。エクストラヴァージンオリーブオイルとトリュフ塩で味付けされています。

美実PLUS メープルミックスナッツ

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「美実PLUS メープルミックスナッツ」は、アーモンド・カシューナッツ・クルミの3種ミックスです。前の2品とは異なり、メープルシロップ等で味付けされたスイーツ系のミックスナッツです。

G|ナッツ代わりの原材料が入ったミックスナッツ

主にボリュームアップ(かさ増し)等の理由で、ナッツ代わりの他の原材料が入っているミックスナッツです。ナッツの代わりではなく、別の理由で加えているケースもあるとは思いますが、判断がつかないので原材料を見て機械的にカテゴライズしています。

ピーナッツ(落花生:豆類)ジャイアントコーン(トウモロコシの一種)、ガルバンソー(ひよこ豆)、またはクラッカーや米菓なんかが使われます。

ナッツを1種類も含まずに、これらだけで構成するものを「ミックスナッツ」として販売してしまうと、おそらく景品表示法等に触れると思いますので、たいてい、ナッツの中では比較的価格の安いアーモンド・カシューナッツあたりが入っています。

ナッツだけで構成されたミックスナッツより価格が安いものがほとんどですので、このカテゴリの中からお気に入りの製品が見つかれば、コスパの良いお買い物になるかもしれません。

東洋ナッツ 素焼きミックスナッツ 13g

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「東洋ナッツ 素焼きミックスナッツ 13g」は、アーモンドとカシューナッツが含まれた素焼きミックスナッツです。落花生が入っています。個包装タイプの商品なので、毎日少しだけ食べるには良い選択肢かもしれません。

Nihonbashi Bar 燻製ミックスナッツ

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「Nihonbashi Bar 燻製ミックスナッツ」は、アーモンドとカシューナッツが入ったミックスナッツです。落花生とジャイアントコーンが入っています。

原材料:落花生(中国)、アーモンド(アメリカ)、カシューナッツ(インド)、ジャイアントコーン(ペルー)、植物油(大豆を含む)、食塩、こしょう/調味料(アミノ酸等)

共立食品 燻製ミックスナッツ

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「共立食品 燻製ミックスナッツ」は、アーモンドとカシューナッツが入ったミックスナッツです。落花生が入っています。

※原材料名:落花生(中国)、カシューナッツ(インド)、アーモンド(アメリカ)、植物油、食塩/調味料(アミノ酸等)

黒糖屋さんのミックスナッツ

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「黒糖屋さんのミックスナッツ」は、アーモンドとカシューナッツが含まれ、黒糖で味付けされたスイーツ系のミックスナッツです。落花生が入っています。

※原材料名:ピーナッツ、粗糖、アーモンド、カシューナッツ、黒糖、塩

H:トレイルミックス

トレイルミックスは、ナッツの他にドライフルーツやグラノーラ等がミックスされたものです。登山やハイキングの際に携帯するためもので、軽量で携帯性・保存性が高く、登山に必要なエネルギー・栄養を得られる理想的な携帯食とされています。ドライフルーツ等はナッツの代わりとしてではなく、炭水化物源として意図して入れられています。

登山家の方は、単体のナッツやドライフルーツを買ってきて好きな配合でミックスする「自作トレイルミックス」を携帯する方も少なくありませんが、トレイルミックスとして配合済みの製品も販売されています。

A~Gのミックスナッツの場合、ナッツの食感は「カリっと」したものがほとんどです。それに対して、トレイルミックスではドライフルーツ等の水分が移行して、ナッツの食感もやや「しっとりと」しているものが多いです。※ドライフルーツも水分が低めの食品ですが、ナッツほどではありません。

共立食品 ナッツ&フルーツ(トレイルミックス)

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「共立食品 ナッツ&フルーツ(トレイルミックス) 」は、アーモンドとカシューナッツが含まれたトレイルミックスで、他にレーズン・クランベリー・パイナップルが含まれています。

デイリーナッツ Original

ナッツ種類有無
アーモンド
カシューナッツ
クルミ
マカダミアナッツ
ピスタチオ
ヘーゼルナッツ
ピーカンナッツ

「デイリーナッツ Original」は、アーモンド・クルミ・ヘーゼルナッツが含まれたトレイルミックスで、他にレーズン・クランベリーが含まれています。個包装タイプの製品なので、毎日少しだけ食べたり、軽めのハイキングやジョギングのお供に持っていくのには良い選択肢かもしれません。

ここまで、見ていただいてありがとうございました。

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