【食品表示の解説】マイク・ポップコーン(バターしょうゆ味)の表示

yamaken
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上級食品表示診断士のヤマケンです。

さっそくですが、ジャパンフリトレー(株)さんのマイクポップコーン(バターしょうゆ味)の食品表示を見ていきたいと思います。

実は筆者が学生自体に引くほど食べていた商品で、働き始めてからは頻度が減ってしまっていましたが、久々に購入しました。

※筆者および本サイトは、商品のメーカーとは一切関係がありません。最新の情報は、実物の表示やメーカー公式サイト等をご確認ください。

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マイク・ポップコーンの栄養成分表示

栄養成分表示(1袋50g当たり/100g当たり)

栄養成分表示単位1袋50g当たり100g当たり区分
エネルギーkcal241482義務表示
たんぱく質g4.38.6義務表示
脂質g12.224.4義務表示
 ー飽和脂肪酸g5.410.8推奨表示
炭水化物g30.961.8義務表示
 ー糖質g26.152.2任意表示
  -糖類g1.32.6任意表示
 ー食物繊維g4.89.6推奨表示
食塩相当量g1.12.2義務表示
実際の表示当サイト計算

マイクポップコーンには、1袋50g当たりのエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量のほか、飽和脂肪酸、糖質、糖類、食物繊維といった成分が表示されています。

他の商品と比べる時に便利なので、当サイトでは100g当たりの数値を計算しています。今回は内容量が50gとキリの良い数字なので、2倍するだけですけどね。

まず感じたこととしては、思ったよりカロリー低くないですか!?
かなりのボリューム感があって、全部食べたら満足感は相当なものですし、それで241kcalで済むのは意外でした。100g当たりに換算するとそこそこあるとはいえ、体積の割に軽いのと、脂質がさほど多くないんですね。
一人で食べても241kcalですが、シェアした場合はもうほとんど気にしなくて良いレベルです。
食塩相当量が1.1gで抑えられている点も個人的に嬉しいポイントで、おやつとして充分に許容範囲内ですね。

食物繊維たっぷり

マイク・ポップコーンのパッケージには「食物繊維たっぷり」と書かれています。
これは栄養強調表示といって、自由に書いて良いものではなく、実は基準が決められています。
食物繊維が豊富に含まれていることをアピールしたい場合、100g当たり6g以上含まれている必要があります。
マイク・ポップコーンは1袋50gに4.8g、つまり100g当たり9.6gですので基準を余裕で満たしていますね。

ちなみに、「たっぷり」や「豊富」ではなく、単に「食物繊維を含む」とだけ言いたい場合はどうでしょうか。
1gでも、0.1gでも含まれていれば書いても良さそうにも思えますが、実はこれも基準が決められていて、100g当たり3g以上含まれていないと書くことはできません。

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マイク・ポップコーンの原材料と添加物

マイク・ポップコーンの原材料表示

原材料名コーン(遺伝子組換えでない)(米国産)、植物油、粉
末醤油、ぶどう糖、食塩、砂糖、たん白加水分解物、
カツオエキスパウダー、酵母エキスパウダー、バター
パウダー(北海道産バター100%使用)調味料(ア
ミノ酸等)、香料、カラメル色素、 (一部に小麦・乳成分・
大豆を含む)

原材料名欄の「/(スラッシュ)」の前までが原材料です。
※スラッシュ以降は添加物です。後述します。
※最後のカッコ内はアレルギーに関する表示です。

原材料は、使用量の多い順に並べる決まりになっていますので、原材料の中で先頭に表示してあるコーンの使用量が一番多いことが分かります。(ポップコーンなので当然と言えば当然ですが)

パッケージの表に大きく書いてある「バターしょうゆ味」の根拠として、粉末醤油とバターパウダーが使われていることも分かります。また、食塩や砂糖、昆布エキスパウダー等の味付けで深みのある味わいを出しているようですね。

マイク・ポップコーンの添加物表示

原材料名コーン(遺伝子組換えでない)(米国産)、植物油、粉
末醤油、ぶどう糖、食塩、砂糖、たん白加水分解物、
カツオエキスパウダー、酵母エキスパウダー、バター
パウダー(北海道産バター100%使用)調味料(ア
ミノ酸等)、香料、カラメル色素
、 (一部に小麦・乳成分・
大豆を含む)

原材料名欄のスラッシュ以降が添加物です。
※最後のカッコ内はアレルギーに関する表示です。

原材料と同じく、使用量の多い順に並んでいます。

調味料は、甘味、酸味、苦味以外の味付けに使われる添加物です。
基本的には「うま味」だと思っていいと思います。
調味料(アミノ酸等)という表示は、具体的な物質名ではなく、一括名と呼ばれる添加物の表示方法の一つです。
例えば、グルタミン酸ナトリウムやイノシン酸ナトリウムなんかが、調味料として使われるアミノ酸の例として挙げられますね。
調味料にはアミノ酸のほか、有機酸や核酸、無機塩といった分類があるのですが、マイク・ポップコーンの調味料にはアミノ酸をメインとしつつ他の分類の調味料も使われているため、「アミノ酸」という表示になっています。

香料という表示は、具体的な物質名ではなく、一括名と呼ばれる添加物の表示方法の一つです。エステル類や天然香料など、多様な物質が認められていますが、一般的に使用量はごく微量です。

カラメル色素は着色料または、製造用剤として使われていると考えられます。
着色料として添加物を使用する場合、例えば「着色料(二酸化チタン)」のように用途名である「着色料という文字」を併記する必要があります。ただし、カラメル色素のように添加物の名前に「色」という文字を含む場合は、省略が認められています。

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マイク・ポップコーンの産地(原産国と原料原産地)

マイク・ポップコーンの原産国表示

マイク・ポップコーンには「原産国名」の表示がありません。
この場合、製品の原産国が日本ということを意味します。

名称
原材料名
内容量
賞味期限
保存方法
原産国輸入品の場合、ここに国名
輸入者

「原産国名:アメリカ」のような表示はされますが、「原産国名:日本」のような表示はされずに、原産国名の項目そのものを設けないことになります。
ですので、原産国名が無い製品については、国産品ということが分かるわけです。

※ただし、ものすごく小さい商品(表示可能面積が約30cm2以下)の場合は、原産国名の省略が認められているので、輸入品であっても書かれない場合があります。これは、ごく僅かな限られたスペースの中に、アレルギーや賞味期限といった安全性に関わる項目を優先的に表示させるためです。

マイク・ポップコーンの原料の産地表示

原材料名コーン(遺伝子組換えでない)(米国産)、植物油、粉
末醤油、ぶどう糖、食塩、砂糖、たん白加水分解物、
カツオエキスパウダー、酵母エキスパウダー、バター
パウダー(北海道産バター100%使用)調味料(ア
ミノ酸等)、香料、カラメル色素、 (一部に小麦・乳成分・
大豆を含む)

加工食品では、最も使用量の多い原材料の産地(または製造地)を表示します。
マイク・ポップコーンはアメリカ産のコーンを使っていることが分かります。また、他の産地が併記されていませんので、アメリカ産100%であることを意味しています。

マイク・ポップコーンの表示のココがポイント!

原材料名コーン(遺伝子組換えでない)(米国産)、植物油、粉
末醤油、ぶどう糖、食塩、砂糖、たん白加水分解物、
カツオエキスパウダー、酵母エキスパウダー、バター
パウダー(北海道産バター100%使用)
調味料(ア
ミノ酸等)、香料、カラメル色素、 (一部に小麦・乳成分・
大豆を含む)

マイク・ポップコーンには「北海道産バターパウダー使用」という文字が書かれています。
これは特色のある原材料の強調表示と呼ばれる表示で、この例のような特定の製造地によるものや、特定の原産地のもの、品種名、銘柄名、ブランド名等があります。

基本的には特色のある原材料と同一の種類の原材料に占める割合を表示することとされていますが、マイク・ポップコーンの北海道産バターパウダーのように、使用割合が100%の場合は、割合表示の省略が可能です。

※例えば北海道産ポテトを30%しか使用していないケースで、単に「北海道産使用」と書かれていたら、消費者は北海道産が100%使用されていると誤認する恐れがあります。
それを防ぐための決まり事として、特色のある原材料の強調表示をしたい場合には「北海道産ポテト30%使用(ポテトに占める割合)」などと割合表示をすることが義務付けられています。
100%の場合は、そういった誤認をする恐れがないため、省略が可能になっています。

使用割合を表示する個所は、①強調表示部分②原材料名欄のいずれかの方法も考えられますが、消費者庁Q&Aには以下のように書かれています。

※特色のある原材料の割合の表示は、消費者が誤認しないという観点から強
調した箇所の全てに表示する必要があると考えます。

引用元:消費者庁 食品表示企画課「食品表示基準Q&A(最終改正 令和2年3月27日消食表第90号)」

今回のように使用割合が100%の場合はそもそも省略が可能ですが、100%未満の場合には、パッケージ前面の強調表示箇所と原材料名欄の両方に割合表示をするのが望ましいと考えられます。

ちなみに、バターパウダーに占める北海道産の割合は100%ですが、製品自体が北海道産であるという誤認を与えないよう、補足説明も記載されていました。
強調表示をする原材料の絶対量が少ない場合は、単に同種の原材料中の割合を示すだけではなく、こういった補足説明をするのが望ましいとされています。

マイク・ポップコーンの中身の画像

マイク・ポップコーン(バターしょうゆ味)は、バターしょうゆの深みのあるコクと絶妙な塩加減で、ついつい手が伸びてしまうポップコーンでした。

なにより、これだけのボリュームで241kcalというのは個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントでした。

職場でムシャムシャするのはちょっとハードルが高いかもしれませんが、休日用に常備しておこうと思っています。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

ごちそう様でした。

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