【食品表示レビュー】まるごとソーセージ(山崎製パン)

※筆者および本サイトは、商品のメーカーとは一切関係がありません。最新の情報は、実物の表示やメーカー公式サイト等をご確認ください。

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「まるごとソーセージ」の食品表示

「まるごとソーセージ」のアイキャッチ

食品の表示に関わる仕事をしているヤマケンと申します。(上級食品表示診断士)

今回は、山崎製パン株式会社さんの「まるごとソーセージ」の食品表示を見ていきたいと思います。

食品表示、つまりカロリーや原材料といった「食品のパッケージに書いてあること」のレビューになります。

目次のクリックやタップでその項目までジャンプできますので、興味のある項目だけでも読んでもらえたらと思います。※モバイル表示の場合、サイドバー内にあります。

表示確認日:2020年10月23日

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カロリー・栄養成分表示

「まるごとソーセージ」の栄養成分表示
栄養成分表示1包装当たり
熱量378kcal
たんぱく質10.4g
脂質22.0g
炭水化物34.7g
食塩相当量1.7g
この表示値は、目安です。

・「まるごとソーセージ」のカロリーは、1包装当たり378kcalです。

・「まるごとソーセージ」の塩分(食塩相当量)は、1包装当たり1.7gです。

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一括表示(別記様式)

「まるごとソーセージ」の食品表示(別記様式/一括表示)
名称総菜パン
原材料名小麦粉(国内製造)、ソーセージ、辛子入りドレッシング、砂糖混合異性化液糖、ファットスプレッド、
油脂加工品、卵、ぶどう糖、パン酵母、食塩、乳化油脂、発酵風味料、脱脂粉乳、発酵種/
カゼインNa、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、酢酸(Na)、保存料(ソルビン酸)、
イーストフード、酸化防止剤(V.C)、香料、発色剤(亜硝酸Na)、ウコン色素、香辛料抽出物、V.C、
(一部に乳成分・卵・小麦・大豆・とり肉・豚肉・りんごを含む)
内容量1個
消費期限表面に記載
保存方法直射日光、高温多湿を避けて保存してください。
山崎製パン株式会社
〒101-8585 東京都千代田区岩本町3-10-1
製造所固有記号は表面に記載

※社名の前が空欄なのは、「山崎製パン株式会社」さんが「販売者」になる場合も「製造者」になる場合もあるからだと考えられます。その理由や詳細については、後述しています。
⇒ページ後半にジャンプ:製造工場について

>>Amazonで探す>>楽天市場で探す>>Yahoo!ショッピングで探す

※各サイトの検索結果画面を開きます。

原材料/添加物

原材料

「まるごとソーセージ」の原材料は・・・

原材料:小麦粉(国内製造)、ソーセージ、辛子入りドレッシング、砂糖混合異性化液糖、ファットスプレッド、油脂加工品、卵、ぶどう糖、パン酵母、食塩、乳化油脂、発酵風味料、脱脂粉乳、発酵種

です。

※原材料名欄の「/(スラッシュ)」の前までが原材料で、使用量の多い順に並んでいます。

添加物

「まるごとソーセージ」の添加物は・・・

添加物:カゼインNa、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、酢酸(Na)、保存料(ソルビン酸)、イーストフード、酸化防止剤(V.C)、香料、発色剤(亜硝酸Na)、ウコン色素、香辛料抽出物、V.C

です。

※原材料名欄の「/(スラッシュ)」以降が添加物で、使用量の多い順に並んでいます。

アレルギー物質(アレルゲン)

特定原材料(義務表示7品目)

 小麦      乳成分  落花生  そば  えび  かに 

・「まるごとソーセージ」には、表示義務対象である「特定原材料」として「小麦・卵・乳成分」が含まれています

特定原材料に準ずるもの(推奨表示21品目)

アーモンド あわび いか いくら オレンジカシューナッツキウイフルーツ
牛肉くるみごまさけさば大豆鶏肉
バナナ豚肉まつたけももやまいもりんごゼラチン
※2019年9月より、推奨表示品目にアーモンドが追加されています。
※クルミは将来的に義務表示品目に格上げされる方向で話が進んでいるようです。

・「まるごとソーセージ」には、「特定原材料に準ずるもの」として「大豆・鶏肉・豚肉・りんご」が含まれています

※アレルギー表示の対象品目数が書かれていませんので、「大豆・バナナ」以外の特定原材料に準ずるもの、2019年9月より推奨表示品目に追加されたアーモンド等が含まれているかどうかは、パッケージの表示からは分かりません

産地表示・製造工場など

原産国

・「まるごとソーセージ」の原産国(製品を製造した国)は「日本」です。

※輸入品の場合には原産国が表示されています(基本的には保存方法の次の位置に挿入されます)。逆に言えば、原産国の表示のない商品の原産国は日本ということになります。

※ただし、ものすごく小さい商品(表示可能面積が約30cm2以下)の場合は、原産国名の省略が認められていますので、輸入品であっても原産国が表示されない場合もあります。これは、ごく僅かな限られたスペースの中に、アレルギーや賞味期限といった安全性に関わる項目を優先的に表示させるためです。

原料原産地

※原料原産地は、使用している原料の産地のことで、製品自体の産地を示す原産国とは意味が異なります。

「まるごとソーセージ」の原料原産地表示は・・・

小麦粉(国内製造)

です。

加工食品は、「最も使用量の多い原材料」の原産地(または製造地)の表示が2022年4月製造分より完全義務化されますが、「まるごとソーセージ」は既にこれに対応されていて、製造地が表示されています。

製造工場について

・「まるごとソーセージ」の製造所(製造工場)は「製造所固有記号」で表示されています。

「まるごとソーセージ」の賞味期限と製造所固有記号

製造所固有記号は、表示責任者に応答の義務があるほか、消費者庁のサイトから検索することも可能です。

製造所固有記号は、同一製品を複数箇所で製造する商品に限って使用が認められています。

ですので、商品のロットによって異なる場所で製造(またはパッキング)していると考えられますが、今回入手した商品の記号は「+YM1」で、製造者は「山崎製パン株式会社 」さんでした。つまり自社工場です。

製造所の住所は、「東京都東久留米市柳窪2-5-14」です。「武蔵野工場」で作られた商品のようです。

なお、製造所固有記号は、国や都道府県から割り当てられるものではなく、どのような記号にするかを事業者が好きに決めることができます(ただし、使用可能な文字種は決まっています)。

製造所固有記号の「YM1」というのは、「山崎(Y)、武蔵野(M)」の意味で付けられた記号かもしれませんね。

>>Amazonで探す>>楽天市場で探す>>Yahoo!ショッピングで探す

※各サイトの検索結果画面を開きます。


「まるごとソーセージ」の食品表示(別記様式/一括表示)

・「まるごとソーセージ」の一括表示には、保存方法の次に「山崎製パン株式会社」と書かれています

販売者:○○株式会社」や、製造者:△△株式会社」と書かれることが一般的ですが、この「販売者」や「製造者」にあたる表示がありません。

どういうことかというと、「山崎製パン株式会社」さんが、「販売者」になることもあれば、「製造者(または加工者)」になることもある、ということです。

これは「製造所固有記号」を使用した商品で、たまに見られる表示です。

例えば・・・

  • 普段は自社工場で作っていて(製造者:山崎製パン株式会社)
  • 繁忙期は他社にも手伝ってもらう(販売者:山崎製パン株式会社)

とか、

  • 首都圏向けは自社の武蔵野工場で作っていて(製造者:山崎製パン株式会社)
  • その他の地方に流通する分は他社に作ってもらう(販売者:山崎製パン株式会社)

なんていうパターンが考えられます。

現行の製造所固有記号制度は、複数工場で袋やフィルム等の包材を共有化してロスを無くすための制度ですので、あらかじめ「製造者」または「販売者」と印刷してしまうとその意味を為さなくなってしまいます(包材を共有できなくなってしまいます)。

ですので、このようなケースでは、「製造者」や「販売者」を表示しなくても良いことになっています。

なお、この場合の「他社」には自社のグループ会社も含まれますので、一般にイメージする外注とは異なる場合があります。

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※各サイトの検索結果画面を開きます。

あとがき

今回の「まるごとソーセージ」は、ウエルシア薬局で購入しました。

「まるごソーセージ」というインパクトのある商品名と、その名のとおり本当に一本まるごと入っている見た目のインパクトもあって、一度見たり聞いたりしたら忘れない商品ですよね。

筆者はパンよりもご飯派ですが、まるごとソーセージは好きでたまに食べています。

味も好きですが、なによりソーセージが外から見えているので、具とパンの配分を調整しながら食べられるのが良いです。調整失敗してパン生地だけ余っちゃうみたいなリスクがないのが良いですね。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

ちなみに「まるごとバナナ」の食品表示レビューもしています。
関連ページ:【食品表示レビュー】まるごとバナナ(山崎製パン)

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