【食品表示レビュー】アクエリアス(コカ・コーラカスタマーマーケティング)

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まえがき

アクエリアスのアイキャッチ

上級食品表示診断士のヤマケンと言います。

今回はコカ・コーラカスタマーマーケティング株式会社さんの「アクエリアス(AQUARIUS)」の食品表示を見ていきたいと思います。

表示確認日:2020年10月04日

※筆者および本サイトは、商品のメーカーとは一切関係がありません。最新の情報は、実物の表示やメーカー公式サイト等をご確認ください。

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「アクエリアス」のカロリー・栄養成分表示

アクエリアスの栄養成分表示
栄養成分表示100ml当たり1本(500ml)当たり
エネルギー19kcal約95kcal
たんぱく質0g約0g
脂質0g約0g
炭水化物4.7g約23.5g
食塩相当量0.1g約0.5g
カリウム8mg約40mg
マグネシウム1.2mg約6mg
実際の表示当サイト計算

・「アクエリアス」のカロリーは、100ml当たり19kcalです。
1本(500mg)当たりに換算すると約95kcalになります。

・「アクエリアス」の塩分(食塩相当量)は、100ml当たり0.1gです。
1本(500ml)当たりに換算すると約0.5gになります。

※なお、たんぱく質と脂質は0gの表示ですが、100mlあたり0.5g未満であればゼロ表示が可能です(単純に四捨五入してもゼロになります)ので、ごく微量含まれている可能性はあります。


成分表示100ml当たり1本(500ml)当たり
アルギニン25mg約125mg
イソロイシン1mg約5mg
バリン1mg約5mg
ロイシン0.5mg約2.5mg
実際の表示当サイト計算

アルギニン、イソロイシン、バリン、ロイシンについては、「食品表示基準に定められていない成分」ですので、栄養成分表示の枠外に記載することとされています。アクエリアスでは、枠外記載の代わりに「スラッシュ」で区分して表示しているようです。


アクエリアスのカロリーひかえめ表示

・「アクエリアス」には、「カロリーひかえめ」という表示があります。

これは栄養強調表示と言われる表示で、「熱量が低い旨」の基準が適用されると考えられます。無条件に書いて良いのかというと、実はそうではなく、熱量の場合は「100ml当たり20kcal未満」という条件を満たす必要があります。
(アクエリアスは、100ml当たり19kcalで、基準を満たしています。)

※なお、栄養強調表示をする場合、その栄養成分または熱量だけではなく、他の全ての栄養成分についても合理的な値の表示(『推定値』や『この表示値は、目安です。』という表示)はできません。

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「アクエリアス」の一括表示(別記様式)

アクエリアスの食品表示(別記様式/一括表示)
品名清涼飲料水
原材料名果糖ぶどう糖液糖、塩化Na/クエン酸、香料、
クエン酸Na、アルギニン、塩化K、硫酸Mg、
乳酸Ca、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料
(スクラロース)、イソロイシン、バリン、
ロイシン
内容量500ml
賞味期限キャップに記載
保存方法高温・直射日光をさけてください
販売者コカ・コーラカスタマーマーケティング(株)
東京都港区六本木6-2-31
>>Amazonで探す>>楽天市場で探す>>Yahoo!ショッピングで探す

※各サイトの検索結果画面を開きます。

「アクエリアス」の原材料・添加物

「アクエリアス」の原材料

※原材料名欄の「/(スラッシュ)」の前までが原材料で、使用量の多い順に並んでいます。

原材料:果糖ぶどう糖液糖、塩化Na

「塩化Na」は、こうして書かれるといかにも添加物っぽいですが、塩化ナトリウム、つまり食塩ですね。他の食品ではあまり見ない表記です。

「アクエリアス」の添加物

※原材料名欄の「/(スラッシュ)」以降が添加物で、使用量の多い順に並んでいます。

添加物:クエン酸、香料、クエン酸Na、アルギニン、塩化K、硫酸Mg、乳酸Ca、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(スクラロース)、イソロイシン、バリン、ロイシン

「アクエリアス」のアレルゲン(特定原材料等)

特定原材料(義務表示7品目)

 小麦   卵   乳成分  落花生  そば  えび  かに 

・「アクエリアス」は、含まれていた場合に表示の義務がある「特定原材料」の「乳成分・卵・小麦・落花生・えび・かに」は含まれていません

特定原材料に準ずるもの(推奨表示21品目)

アーモンド あわび いか いくら オレンジカシューナッツキウイフルーツ
牛肉くるみごまさけさば大豆鶏肉
バナナ豚肉まつたけももやまいもりんごゼラチン
※2019年9月より、推奨表示品目にアーモンドが追加されています。
※クルミは将来的に義務表示品目に格上げされる方向で話が進んでいるようです。

・「アクエリアス」に、「特定原材料に準ずるもの」が含まれているかどうかは、パッケージの表示からは分かりません

「アクエリアス」の産地(原産国、原料原産地、販売者、製造者等)

「アクエリアス」の原産国

「アクエリアス」の原産国(製品を製造した国)は「日本」です。

※輸入品の場合には原産国が表示されています(基本的には保存方法の次の位置に挿入されます)。逆に言えば、原産国の表示のない商品の原産国は日本ということになります。

※ただし、ものすごく小さい商品(表示可能面積が約30cm2以下)の場合は、原産国名の省略が認められていますので、輸入品であっても原産国が表示されない場合もあります。これは、ごく僅かな限られたスペースの中に、アレルギーや賞味期限といった安全性に関わる項目を優先的に表示させるためです。

「アクエリアス」の原料原産地

※原料原産地は、使用している原料の産地のことで、製品自体の産地を示す原産国とは意味が異なります。

「アクエリアス」には、原料原産地の記載はありませんでした。

2022年4月の製造分からは主原料の原料原産地表示が完全義務化されますので、それまで商品の販売が続いていれば、改版(パッケージの一部を変更すること)して表示されることになると思います。

「アクエリアス」の場合、「果糖ぶどう糖液糖」が主原料に該当します。

販売者や製造工場について

・「アクエリアス」の販売者は「コカ・コーラカスタマーマーケティング株式会社」さんです。

・「アクエリアス」の製造所は「製造所固有記号」で表示されています。

アクエリアスの製造所固有記号

製造所固有記号は、表示責任者に応答の義務があるほか、消費者庁のサイトから検索することも可能です。

製造所固有記号は、同一製品を複数個所で製造する商品に限って使用が認められていますので、商品のロットによって異なる場所で製造(またはパッキング)していると考えられますが、今回入手した商品の記号は「+E」で、製造者は「コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社 」さんでした。

他社に製造委託しているパターンではなく、グループ内で製造と販売で会社の役割が分かれているパターンのようですね。

製造所固有記号というと分かりにくいとの批判も一部ありますが、複数工場で袋や箱をシェアできる仕組みでロスが出にくくなります。食品表示関連の法令は改訂が激しく、パッケージの内容を変更せざるを得ない状況が頻繁に発生しますので、資源の有効活用・ゴミ削減の観点からも、製造所固有記号の仕組みは悪いものではないと筆者は思っています。

製造所の住所は、「神奈川県海老名市上河内33」でした。「海老名工場」で作られたロットのようです。

なお、製造所固有記号は、国や都道府県から割り当てられるものではなく、どのような記号にするかを事業者が好きに決めることができます(ただし、使用可能な文字種は決まっています)。

コカ・コーラさんにしか分かりませんが、「E」というのは、もしかしたら海老名(Ebina)の「E」かもしれないですね。

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※各サイトの検索結果画面を開きます。

あとがき

今回の「アクエリアス」は、ウエルシア薬局で購入しました。

ここまで食品表示について散々語ってきたわけですが、コカ・コーラさん含めた飲料メーカーでは、シュリンクフィルムを無くして「ラベルレス」化した商品が話題ですね。

ここまでレビューしてきたような食品表示が、ボトルではなく外装の「段ボール」に表示されている商品で、プラスチックゴミ低減の観点から注目されています。

詳しくはこちらのページで解説しています。
関連ページ:【食品表示の解説】ラベルレス アクエリアス(コカ・コーラ)

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。


今回は定番中の定番の「アクエリアス」をレビューしました。

「アクエリアス」ブランドからは、他に、ゼロカロリーの「アクエリアス ゼロ」や、「アクエリアス 1日分のマルチビタミン」などが販売されています。

「アクエリアス ピーチ」のような期間限定品が発売されることもありますので、公式サイトやショッピングサイトをチェックしてみてもいいかもしれません。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

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