【食品表示レビュー】薄皮チョコパン(山崎製パン)

※筆者および本サイトは、商品のメーカーとは一切関係がありません。最新の情報は、実物の表示やメーカー公式サイト等をご確認ください。

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「薄皮チョコパン」の食品表示

「薄皮チョコパン」のアイキャッチ

食品の表示に関わる仕事をしているヤマケンと申します。(上級食品表示診断士)

今回は、山崎製パン株式会社さんの「薄皮チョコパン」の食品表示を見ていきたいと思います。

食品表示、つまりカロリーや原材料といった「食品のパッケージに書いてあること」のレビューになります。

目次のクリックやタップでその項目までジャンプできますので、興味のある項目だけでも読んでもらえたらと思います。※モバイル表示の場合、サイドバー内にあります。

表示確認日:2020年10月20日

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カロリー・栄養成分表示

「薄皮チョコパン」の栄養成分表示
栄養成分表示1個当たり1袋(5個)当たり
熱量95kcal約475kcal
たんぱく質2.2g約11g
脂質3.2g約16g
炭水化物14.3g約71.5g
食塩相当量0.1g約0.5g
実際の表示当サイト計算
この表示値は、目安です。

・「薄皮チョコパン」のカロリーは、1個当たり95kcalです。
1袋(5個)当たりに換算したカロリーは、約475kcalになります。

・「薄皮チョコパン」の塩分(食塩相当量)は、1個当たり0.1gです。
1袋(5個)当たりに換算した塩分は、約0.5gになります。

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一括表示(別記様式)

「薄皮チョコパン」の食品表示(別記様式/一括表示)
名称菓子パン
原材料名チョコフラワーペースト(国内製造)、小麦粉、糖類、卵、ショートニング、パン酵母、
脱脂粉乳、食塩、発酵風味料、植物油脂、発酵種/加工デンプン、グリシン、
糊料(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、乳化剤、香料、保存料(ソルビン酸)、酸味料、
酢酸(Na)、イーストフード、リン酸塩(Na)、V.C、(一部に乳成分・卵・小麦・大豆を含む)
内容量5個
消費期限表面に記載
保存方法直射日光、高温多湿を避けて保存してください。
山崎製パン株式会社
〒101-8585 東京都千代田区岩本町3-10-1
製造所固有記号は表面に記載

※社名の前が空欄なのは、「山崎製パン株式会社」さんが「販売者」になる場合も「製造者」になる場合もあるからだと考えられます。その理由や詳細については、後述しています。
⇒ページ後半にジャンプ:製造工場について

>>Amazonで探す>>楽天市場で探す>>Yahoo!ショッピングで探す

※各サイトの検索結果画面を開きます。

原材料/添加物

原材料

「薄皮チョコパン」の原材料は・・・

原材料:チョコフラワーペースト(国内製造)、小麦粉、糖類、卵、ショートニング、パン酵母、脱脂粉乳、食塩、発酵風味料、植物油脂、発酵種

です。

※原材料名欄の「/(スラッシュ)」の前までが原材料で、使用量の多い順に並んでいます。

添加物

「薄皮チョコパン」の添加物は・・・

添加物:加工デンプン、グリシン、糊料(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、乳化剤、香料、保存料(ソルビン酸)、酸味料、酢酸(Na)、イーストフード、リン酸塩(Na)、V.C

です。

※原材料名欄の「/(スラッシュ)」以降が添加物で、使用量の多い順に並んでいます。

アレルギー物質(アレルゲン)

特定原材料(義務表示7品目)

 小麦      乳成分  落花生  そば  えび  かに 

・「薄薄皮チョコパン」には、表示義務対象である「特定原材料」として「小麦・卵・乳成分」が含まれています

特定原材料に準ずるもの(推奨表示21品目)

アーモンド あわび いか いくら オレンジカシューナッツキウイフルーツ
牛肉くるみごまさけさば大豆鶏肉
バナナ豚肉まつたけももやまいもりんごゼラチン
※2019年9月より、推奨表示品目にアーモンドが追加されています。
※クルミは将来的に義務表示品目に格上げされる方向で話が進んでいるようです。

・「薄皮チョコパン」には、「特定原材料に準ずるもの」として「大豆」が含まれています

※アレルギー表示の対象品目数が書かれていませんので、「大豆」以外の特定原材料に準ずるもの、2019年9月より推奨表示品目に追加されたアーモンド等が含まれているかどうかは、パッケージの表示からは分かりません

産地表示・製造工場など

原産国

・「薄皮チョコパン」の原産国(製品を製造した国)は「日本」です。

※輸入品の場合には原産国が表示されています(基本的には保存方法の次の位置に挿入されます)。逆に言えば、原産国の表示のない商品の原産国は日本ということになります。

※ただし、ものすごく小さい商品(表示可能面積が約30cm2以下)の場合は、原産国名の省略が認められていますので、輸入品であっても原産国が表示されない場合もあります。これは、ごく僅かな限られたスペースの中に、アレルギーや賞味期限といった安全性に関わる項目を優先的に表示させるためです。

原料原産地

※原料原産地は、使用している原料の産地のことで、製品自体の産地を示す原産国とは意味が異なります。

「薄皮チョコパン」の原料原産地表示は・・・

チョコフラワーペースト(国内製造)

です。

加工食品は、「最も使用量の多い原材料」の原産地(または製造地)の表示が2022年4月製造分より完全義務化されますが、「薄皮チョコパン」は既にこれに対応されていて、製造地が表示されています。

製造工場について

・「薄皮チョコパンの製造所(製造工場)は「製造所固有記号」で表示されています。

「薄皮チョコパン」の賞味期限と製造所固有記号

製造所固有記号は、表示責任者に応答の義務があるほか、消費者庁のサイトから検索することも可能です。

製造所固有記号は、同一製品を複数箇所で製造する商品に限って使用が認められています。

ですので、商品のロットによって異なる場所で製造(またはパッキング)していると考えられますが、今回入手した商品の記号は「+YY2」で、製造者は「山崎製パン株式会社 」さんでした。つまり自社工場です。

製造所の住所は、「神奈川県横浜市都筑区東方町188」です。「横浜第二工場」で作られた商品のようです。

なお、製造所固有記号は、国や都道府県から割り当てられるものではなく、どのような記号にするかを事業者が好きに決めることができます(ただし、使用可能な文字種は決まっています)。

製造所固有記号の「YY2」というのは、「山崎(Y)、横浜(Y)、第二(2)」的な命名規則で付けられたっぽい記号ですね。公式サイトによると、大阪第二工場も「YO2」のようですし。


「薄皮チョコパン」の食品表示(別記様式/一括表示)

・「薄皮チョコパン」の一括表示には、保存方法の次に「山崎製パン株式会社」と書かれています

販売者:○○株式会社」や、製造者:△△株式会社」と書かれることが一般的ですが、この「販売者」や「製造者」にあたる表示がありません。

どういうことかというと、「山崎製パン株式会社」さんが、「販売者」になることもあれば、「製造者(または加工者)」になることもある、ということです。

これは「製造所固有記号」を使用した商品で、たまに見られる表示です。

例えば・・・

  • 普段は自社工場で作っていて(製造者:山崎製パン株式会社)
  • 繁忙期は他社にも手伝ってもらう(販売者:山崎製パン株式会社)

とか、

  • 首都圏向けは自社の横浜第二工場で作っていて(製造者:山崎製パン株式会社)
  • 地方に流通する分は他社に作ってもらう(販売者:山崎製パン株式会社)

なんていうパターンが考えられます。

現行の製造所固有記号制度は、複数工場で袋やフィルム等の包材を共有化してロスを無くすための制度ですので、あらかじめ「製造者」または「販売者」と印刷してしまうとその意味を為さなくなってしまいます(包材を共有できなくなってしまいます)。

ですので、このようなケースでは、「製造者」や「販売者」を表示しなくても良いことになっています。

>>Amazonで探す>>楽天市場で探す>>Yahoo!ショッピングで探す

※各サイトの検索結果画面を開きます。

あとがき

今回の薄皮チョコパンは、ウエルシア薬局で購入しました。

筆者はパンよりもご飯派ですが、この薄皮ミニパンシリーズは好きでよく食べています。

薄皮ミニパンシリーズの中でも、薄皮クリームパンに次いで、2番目にこの薄皮チョコパンが気に入っています。

薄皮ミニパンシリーズはサイズが小さく生地が薄いので、一般的な菓子パンにありがちな「中身が偏っていて生地だけで食べる部分が発生するリスク」はありえないですし、かといってシュークリームのように「中身が飛び出るリスク」が発生するほどには生地は薄くなく、バランスがちょうどいいです。

定番のクリームやチョコ、つぶあんの他にも、新商品がちょくちょく出ているみたいです。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

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