※筆者および本サイトは、商品のメーカーとは一切関係がありません。最新の情報は、実物の表示やメーカー公式サイト等をご確認ください。
「チキンラーメン どんぶり」の食品表示
食品の表示に関わる仕事をしているヤマケンと申します。(上級食品表示診断士)
今回は、日清食品株式会社さんの「チキンラーメン どんぶり」の食品表示を見ていきたいと思います。
食品表示、つまり「食品のパッケージに書いてあること」のレビューになります。
目次のクリックやタップでその項目までジャンプできますので、興味のある項目だけでも読んでもらえたらと思います。※モバイル表示の場合、サイドバー内にあります。
カロリー・栄養成分表示
栄養成分表示 | 1食(85g)当たり | 100g当たり |
---|---|---|
熱量 | 386kcal | 約454kcal |
たんぱく質 | 9.6g | 約11.3g |
脂質 | 14.9g | 約17.5g |
炭水化物 | 53.3g | 約62.7g |
食塩相当量 | 5.3g | 約6.24g |
(めん・かやく) | 2.3g | ー |
(スープ) | 3.0g | ー |
実際の表示 | 当サイト計算 |
・「チキンラーメン どんぶり」のカロリーは、1食(85g)当たり386kcalです。
・100g当たりに換算したカロリーは、約454kcalになります。
カロリーに関しては、枠外の自主的な表示で、「めん・かやく」と「スープ」に分けた参考値が記載されています。※1食(85g)当たり:めん・かやく363kcal、スープ23kcal
・「チキンラーメン どんぶり」の塩分(食塩相当量)は、1食(85g)当たり5.3gです。
・100g当たりに換算した塩分は、約6.24gになります。
※食塩相当量に関しては、食品表示基準に基づき合計量が表示され、公正競争規約に基づき「めん・かやく」と「スープ」に分けた数値が表示されています。※1食(85g)当たり:めん・かやく2.3g、スープ3.0g
一括表示(別記様式)
名称 | 即席カップめん |
原材料名 | 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、糖類、香辛料、 たん白加水分解物、卵粉、デキストリン、香味調味料、オニオンパウダー)、 かやく(卵、ねぎ)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、 酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(キサンタンガム)、カロチノイド色素、 ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉を含む) |
内容量 | 85g(80g) |
賞味期限 | 容器底面に表示 |
保存方法 | においが強いもののそばや直射日光を避け、常温で保存してください |
製造者 | 日清食品株式会社 大阪市淀川区西中島4-1-1 製造所固有記号は容器底面下段右端に表示 |
原材料/添加物
原材料
「チキンラーメン どんぶり」の原材料は・・・
原材料:油揚げめん(小麦粉、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、糖類、香辛料、たん白加水分解物、卵粉、デキストリン、香味調味料、オニオンパウダー)、かやく(卵、ねぎ)
です。
※原材料名欄の「/(スラッシュ)」の前までが原材料で、使用量の多い順に並んでいます。
添加物
「チキンラーメン どんぶり」の添加物は・・・
添加物:加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(キサンタンガム)、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1
です。
※原材料名欄の「/(スラッシュ)」以降が添加物で、使用量の多い順に並んでいます。
アレルギー物質(アレルゲン)
特定原材料(義務表示7品目)
小麦 | 卵 | 乳成分 | 落花生 | そば | えび | かに |
・「チキンラーメン どんぶり」には、表示義務対象である「特定原材料」として「小麦・卵・乳成分」が含まれています。
特定原材料に準ずるもの(推奨表示21品目)
アーモンド | あわび | いか | いくら | オレンジ | カシューナッツ | キウイフルーツ | |
牛肉 | くるみ | ごま | さけ | さば | 大豆 | 鶏肉 | |
バナナ | 豚肉 | まつたけ | もも | やまいも | りんご | ゼラチン |
※クルミは将来的に義務表示品目に格上げされる方向で話が進んでいるようです。
・「チキンラーメン どんぶり」には、「特定原材料に準ずるもの」として「ごま・大豆・鶏肉」が含まれています。
・枠外の自主的な表示で、アレルゲン「27品目」のリストが記載されています。義務7品目+推奨21品目であれば合計28品目になりますので、2019年9月より推奨表示品目に追加されたアーモンドに関する表示については、本記事作成時点では未対応のようです。
※ただし、公式サイトのアレルギー情報は28品目に対応しており、それによるとアーモンドは含まれていませんでした。(2020年10月時点)
産地表示・製造工場など
原産国
・「チキンラーメン どんぶり」の原産国(製品を製造した国)は「日本」です。
※輸入品の場合には原産国が表示されています(基本的には保存方法の次の位置に挿入されます)。逆に言えば、原産国の表示のない商品の原産国は日本ということになります。
※ただし、ものすごく小さい商品(表示可能面積が約30cm2以下)の場合は、原産国名の省略が認められていますので、輸入品であっても原産国が表示されない場合もあります。これは、ごく僅かな限られたスペースの中に、アレルギーや賞味期限といった安全性に関わる項目を優先的に表示させるためです。
原料原産地
※原料原産地は、使用している原料の産地のことで、製品自体の産地を示す原産国とは意味が異なります。
・「チキンラーメン どんぶり」には、今のところ原料原産地は表示されていません。
加工食品は、「最も使用量の多い原材料」の原産地(または製造地)の表示が義務づけられています(完全義務化は2022年4月の製造分から)。
それまで商品の販売が続いていれば、改版(パッケージの一部を変更すること)して表示されることになると思います。
製造工場について
・「チキンラーメン どんぶり」の製造者は「日清食品株式会社」さんです。
・「チキンラーメン どんぶり」の製造所(製造工場)は「製造所固有記号」で表示されています。
製造所固有記号は、表示責任者に応答の義務があるほか、消費者庁のサイトから検索することも可能です。
製造所固有記号は、同一製品を複数箇所で製造する商品に限って使用が認められています。
ですので、商品のロットによって異なる場所で製造していると考えられますが、今回入手した商品の記号は「+A」で、製造所住所は「茨城県取手市清水667-1」です。「関東工場(自社工場)」で作られたロットのようです。
自主的な表示で「関東工場製造」というところまで、パッケージに印字してありますので、細かい住所まで知りたい場合を除き、特に調べなくてもすぐ分かるようになっています。
その他の表示
調理方法・使用上の注意(やけどに注意)
「食品表示基準」により、即席めんは「調理方法」を食品の特性に応じて表示することとなっています。
同じく「食品表示基準」により、「即席めんのうち食器として使用できる容器にめんを入れているもの」には「使用上の注意」を表示することとなっています。
「使用上の注意」としては、容器を加熱するものにあっては「調理中及び調理直後は、容器に直接手を触れないこと」等と、容器を加熱しないものにあっては「やけどに注意」等と表示します。
あとがき
今回の「チキンラーメン どんぶり」は、ウエルシア薬局で購入しました。
「チキンラーメン」は袋麺としては1958年に、カップ麺としては1991年に発売された、超ロングセラー商品です。
唯一無二の味というか、なんというか、無性にチキンラーメンが食べたくなる日がないですか?
「ラーメンが食べたい」ではなく、「カップラーメンが食べたい」とか「インスタントラーメンが食べたい」ですらなく、「チキンラーメンが食べたい」日です。
他に代わりが効かないので、こうなると買いに行かざるを得なくなるんですが、共感していただけますでしょうか。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。