日本の茶(荒茶)生産量の概要
茶(荒茶)の生産量、日本一は静岡県です。
2位以降の順位とシェア・推移についても、表とグラフで掲載しています。
※目次から任意の項目にジャンプすることもできます。
なお、茶葉の生産量を測るとして「生葉の収獲量」と「荒茶の生産量」があります。
- 生葉(なまは):お茶の原料となる摘んだ新芽や葉のこと。
- 荒茶(あらちゃ):生葉を一次加工して水分を抜いたもの。
一般に、「茶葉生産量日本一!」といったニュース等で使われる指標は「荒茶の生産量」のほうです。
なお、生葉収穫量ベースでは、日本一は鹿児島県となっています。
最新ランキングと国内シェア
・茶(荒茶)生産量の日本一は静岡県で、全国シェアは36.1%です(2020年)。
・生産量1位の静岡県、2位の鹿児島県、3位三重県の3県あわせて、国内生産量の約78%を生産しています。
順位 | 都道府県 | 生産量 | 全国シェア |
---|---|---|---|
– | 全国 | 69,800(t) | – |
1位 | 静岡 | 25,200(t) | 36.1% |
2位 | 鹿児島 | 23,900(t) | 34.2% |
3位 | 三重 | 5,080(t) | 7.3% |
4位 | 宮崎 | 3,060(t) | 4.4% |
5位 | 京都 | 2,360(t) | 3.4% |
6位 | 福岡 | 1,600(t) | 2.3% |
7位 | 奈良 | 1,490(t) | 2.1% |
8位 | 佐賀 | 1,140(t) | 1.6% |
9位 | 熊本 | 1,120(t) | 1.6% |
10位 | 埼玉 | 754(t) | 1.1% |
※都道府県名のクリックで、各都道府県の特産物一覧ページを開きます。
1位:静岡県
- 静岡県産のお茶「静岡茶」は、宇治茶(京都府)、狭⼭茶(埼玉県)とともに⽇本三⼤銘茶の⼀つとされており、地域団体商標(地域ブランドのようなもの)としても登録されています。
- さらに市町村や地区レベルにおいて「掛川茶」「川根茶」「東⼭茶」が地域団体商標として登録されています。
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2位:鹿児島県
- ⿅児島県では、知覧町産の「知覧茶」および「かごしま知覧茶」が、地域団体商標として登録されています。
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3位:三重県
- 三重県の「伊勢茶」は、地域団体商標として登録されています。
- また、伝統的に京都の宇治茶の茶葉供給源になっており、現在においても、宇治茶の定義は「京都府・奈良県・滋賀県・三重県の4府県産茶を京都府内業者が京都府内において宇治地域に由来する製法により仕上加⼯した緑茶」とされています。
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国内生産量の推移
年次 | 全国 | 静岡 | 鹿児島 | 三重 | 宮崎 | 京都 | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2013年 | 84,800 | 32,200 | 25,600 | 7,130 | 4,100 | 3,020 | 12,750 |
2014年 | 83,600 | 33,100 | 24,600 | 6,770 | 3,870 | 2,920 | 12,340 |
2015年 | 79,500 | 31,800 | 22,700 | 6,830 | 3,620 | 3,190 | 11,360 |
2016年 | 80,200 | 30,700 | 24,600 | 6,370 | 3,760 | 3,190 | 11,580 |
2017年 | 82,000 | 30,800 | 26,600 | 6,130 | 3,770 | 3,160 | 11,540 |
2018年 | 86,300 | 33,400 | 28,100 | 6,240 | 3,800 | 3,070 | 11,690 |
2019年 | 81,700 | 29,500 | 28,000 | 5,910 | 3,510 | 2,900 | 11,880 |
2020年 | 69,800 | 25,200 | 23,900 | 5,080 | 3,060 | 2,360 | 10,200 |
・日本の茶(荒茶)生産量は、横ばいからやや減少傾向で推移しています。
【参考資料について】
ランキング表やグラフ等(個別に出典または引用表記のあるものを除く)は、農林水産省・水産庁・総務省またはFAO(国際連合食糧農業機関)によるデータを再編集または一部加工し、食品データ館が作成したものです。